5日間の埼玉県をめぐる文化庁学校公演、終了しました。
仙台フィルの皆さん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。
最終日は久喜市。その中の新しい街東鷲宮駅のそばの学校でした。
団地、マンションが並ぶ新しい住宅地でしたね。
最終日の楽器紹介はメンバーの皆さんの工夫が入り盛り上がりました。
児童の皆さんが何に興味を持っているのか、何に強く惹かれるのか・・・・
反応が正直なのでそれは音楽家として将来の音楽芸術の在り方の一つの道しるべになります。
単に選曲ということだけではなく・・・創造活動、表現活動、すべてのことにおいて
未来の姿・・・・今世界中が模索してうごめいています。
それはこの時代背景であれば当然のことだと思います。
もう30年、40年前の姿を踏襲するようなことは無理なのであろう・・と感じます。
それでも方法は異なっても素晴らしい音楽芸術作品を次の時代にちゃんと残して伝えてゆくことは可能。
その入り口ともいえる学校公演は大切だと自分は思っています。
学校教育の中の音楽授業も大切ですね。
まずは音そのものを素直に受け取ってもらう、奏でる、歌う・・・・そこからだと思います。
300年前の作品も、昨日できた作品も一緒の扱いで子供たちには聞いてもらいたいなと思います。
作品を言葉でひも解いてゆくことなどもあってもよいかな・・・・
子供たちが考えたり想像したりする道しるべになることを伝えながら、
音の世界を自由に探索してもらう・・・・ただじっと聞いているのではなくて
そこに能動的な聞き方の姿勢を持てるような工夫・・・・そんなこともできたら良いな・・・と思います。
いつか自分もプロジェクトの企画に関われるような立場になったら、
それはぜひとも実践したいことです。
今日の公演のあとは、私は電車で戻ってきました。
学校から東鷲宮駅までは児童の皆さんと一緒に徒歩で。
黄色い帽子の行列の横を歩いていくと「あ~~~しきしゃさんだ!」という声に取り囲まれました(^^ゞ
いろいろなお話をしながら、歩きました。
電車の乗り方を教えてくれた男の子、
駅のそばに住んでいるから一緒に行くよ、と言ってくれた女の子
この子は本当に駅の目の前が自宅で、ちゃんと道案内してくれました。
どうもありがとう!!!!
公演の休憩時間も指揮棒に興味を持っている児童が多かったですね、
「見せてください!」と囲まれました(^^ゞ
プログラムはもちろん今期の仙台フィルの文化庁公演は全公演全く同じです。
私は5公演担当させていただきましたが、同じプログラムであっても
その会場や子供たちの反応や、時間配分・・・響き・・もろもろのことが理由で少しずつ変化します。
今回冒頭の「天国と地獄」そして「花のワルツ」「レ・プレリュード」いずれもソロ楽器が活躍しますが、
皆さん5回いろいろなアプローチをしてくださいました。そのやり取りも自分はとても楽しかった。
自分がデビューの頃からもうすでに20年経っていますが、初めの頃仙台フィルとの共演は多かった。
本当にお世話になってきたオーケストラです。
震災後の活動は移動も多い特別な活動になっている仙台フィル、
皆さん御自身も被災されている中、東北の元気のために本当に多忙に活動しているオーケストラです。
今回メンバーの方々にあらためて震災のことを伺って、現実の怖さ、その後の御苦労、未来への不安などなど
まだまだこれからが大変である時期なのだと痛感しました。
これからより具体的に、緻密に支援の手が必要になってきます。
想いから行動へ、これから長期間そのことを忘れずにとあらためて思った今週でした。
本当にお疲れさまでした。ありがとうございました!
さて明日は京都往復です。
龍谷大学のオーケストラ、後期公演にむけてリハーサルに通い始めます。
そして31日のシベリウス協会公演の準備です。
年末までの公演の楽譜が続々と届きます。
走り抜きましょう!
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