長い一日であった・・・
昼間はサントリーホールへ。
ウィーンフィルの特別演奏会。震災復興チャリティーコンサートが12時から1時間プログラムで開催。
モーツァルトピアノ協奏曲 K488 イ長調から第2楽章
マーラー 少年の魔法の角笛 より ラインの伝説・麗しきトランペットが鳴り響くのは・原光
シューベルト 交響曲第7番 未完成
指揮・ピアノ クリストフ・エッシェンバッハ
バリトン マティアス・ゲルネ
マチネーのコンサートは増えている、実に増えている。
それは世相を反映して、現実を見て当然の成り行きか・・と思う。
昼間に時間を確保できる世代が増えてゆくのだ。それが現実。
夜に出かけることが難しい環境の人もいる、遠方からの人は終演が遅いのは厳しい・・・
お子さんのいらっしゃる人は昼間の時間を有効に使えるのは嬉しい。
そして日本のまだまだ忙しい社会の中では、夜のコンサートにゆったりと行ける人は限られてしまう。
現役バリバリの社会人は皆、とてもあわただしくコンサートホールに駆け込む・・・・
作り手が工夫をする余地はまだまだある。
とにかく、ウィーンフィルを昨年に続き拝聴。
昨年は指揮者交代もあり、また大変に悲しい事故もあり記憶にしっかり刻まれた公演となった。
今年の公演はモーツァルトの曲で黙祷を捧げた。
限りなく美しいピアノの音だった。
そしてマーラーの歌曲、来年2月に自分も手掛ける。昨年も御縁のあった作品だ。
マティアス・ゲルネの声は本当に美しい、そして柔らかな歌。無理のない自然な歌唱、素晴らしかった。
未完成は、ウィーンフィルの響きを堪能。この和声感をじっくり体験できるのがシューベルトの醍醐味だと自分は思う。調性の重力を充分に感じさせるテンポ設定とフレージングを生みだした指揮者とオーケストラは、
「本当の美味しさ」を自信を持って味あわせてくれるレストランだった。
帰国してからすぐにバタバタと駆け回っていたので緊張が続いていた身体だと思う。
なんだかこのウィーンフィルの響きですっかりほぐれてしまって・・・・・・・睡魔との闘いが始まった。
そして次の目的地への移動の間、京浜東北線車中では爆睡であった。
その前に、ようやく新しいYAMAHA銀座店に足を踏み入れ、お世話になっているIさんにご挨拶をして、
ピアノも少し弾かせていただき、新しい指揮棒も獲得したことを書いておこう!(^^)v
次なる目的地、横浜スタジアムです。
そう、このところ足踏みを続けていた中日ドラゴンズV.S横浜ベイスターズ。
ドラゴンズは関東地方の最終戦、ベイスターズも本拠地での最終戦です。
関東地方で落合監督の姿を公式戦で見られるのは最後になるので参じました。
もちろん、優勝がかかっております。その雄姿も見たい!と いつものことですがお弟子に連れられて参上。
結果は
目の前で監督の胴上げが見られることとなりました!!おめでとう、ドラゴンズ!!!!
詳細はまた追記、
一言だけ先に・・・・
間違えなく落合監督は名監督であり、その姿勢に学ぶことはこの7年間本当に多かった。
数々の言動には真理があり、信念があり、本質をまっすぐに見据えた冷静な判断力と慧眼には
敬服の一言。中日新聞・東京新聞のコラムを執筆させていただいた時代に、この監督の采配と周囲の評価について書いたことがあります。それが某大学の入試に使われたようなのですが、あの時の内容と現在と全く監督の姿勢に変化がない、ぶれない。その結果がこの7年間の優勝回数とチームの成長。それこそプロの姿だと思うのです。プロであることが何をするべきなのか・・・・どの業界でも現在とても問題になってきていると思っています。私自身一つの答えを内側に持っていますが、実現はそう簡単なことではない。現実との闘いです。
いつも、落合監督の姿勢をどこかで見ている自分を感じます。来季からはドラゴンズのユニフォームは着ない監督です。しばらくお休みでしょうか・・・まだ何もわかりません。何より、まだC.Sが残っています。そこを突破して完全優勝まで、今少しその名監督の采配を楽しむ時間があります。楽しみというより・・・勉強かもしれない。
まずは、リーグ優勝おめでとうございました!
コメント
コメント一覧 (4件)
ごぶさたしております。元アイノラのバイオリン弾きです。
私も子供を産んでから、これほどまでに身動きの取れないものかと愕然としておりました。
夜のコンサートにのんびり行けるのは、ふつうのことだと思っていたのですが、それはそれほどふつうのことではなかったんだと、あの時の私はとても恵まれていたんだなぁと、今さらわかった次第です。
そういう状況に置かれないと想像もできなかった自分がお恥ずかしい限りです。
先生のこの記事を読んで、とてもうれしく思いました。
(最後に、リーグ優勝を目の前で見ておられた先生の行動力に脱帽です!!)
目の前での胴上げ、感動でしたね!!
ウィーンフィルはマーラーが聴ければくらいの感じでしたが、
「未完成」のあまりの素晴らしさに痺れてしまいました!
マエストロ・エッシェンバッハの音楽とウィーンフィルの美点が
見事にマッチした名演だったと思います。
それから前にも何かのときにお話したと思いますが
野球のカードはホームチームを左側に書くんですよ。
なので、横浜スタジアムの試合だと
横浜ベイスターズvs中日ドラゴンズ
ナゴヤドーム(名古屋と漢字ではなくすべてカタカナです!)だと
中日ドラゴンズvs横浜ベイスターズ
となります。
どうでもいい情報でしたm(__)m笑
>あさこさん
コメントありがとうございます。コンサートに行きたくても行けない音楽を愛する皆様に、何とか足を運びやすい環境を作ってゆくのも、21世紀の音楽界の役割だと思っています。ホールはたくさんある日本です。地元活用!という方向もありだと思っています。またゆっくりお聴きいただけますように、そしていつかまた共演できますように!!
>弟子@祝・セ界連覇さん
ご教授ありがとうございまする勉強になります
素晴らしい音と勝利の瞬間を見ることができて、本当に良かったと思います。
来年への元気をもらいました。まだ先が残っていますが・・・