今日は、アイノラ響がシベリウスSym.5とフィンランディアをリハーサルし、本番を行いました。
メンバーの一人、あやなさんが6月にフィンランドに向かいます。
その壮行会でありました。
彼女が大阪大学在学中に出会っていますが、それ以後フィンランドへ1年留学、そして帰国後大学院を卒業して上京、都内で仕事の間にアイノラ響に入団。第7回と第8回のプログラムとチラシを担当しています。
有言実行の行動力はぴか一ですな。その勢いでフィンランドで何か自分の道を見つけてゆくことと思います。
そのはなむけの会に彼女が演奏したかったシベリウスの第5番を。
予定のついたメンバーだけの集合となりましたが、それでも40人余りとなりました。
何名かお手伝いで参加してくださった方も。ありがとうございます。<(_ _)>
オーケストラから彼女にタペストリーを。
実はこれ、メンバーの皆さんが先月の定期演奏会の折に「千人針」ならぬ、一針ずつお餞別という試みで
できたものです。発案者のメンバーの方がデザインと難しいところを仕上げてくださり・・・・
このような形で、チクチクと・・・・。
ちなみに私はお裁縫才能ゼロですので。私が縫ったところは一目でわかります!(@_@;)
ああ、お恥ずかしい。
アンコールにはもちろんフィンランディアを。
フィンランディアは久しく演奏していないアイノラ響です。演奏会で取り上げるのは次はいつかな・・・。
でもこの曲も、アイノラ響の一つの魂になっているのは間違えありません。
アンダンテ・フェスティヴォと同様に。
それにしても第一回目と第5回目に取り上げているとはいえ、決して簡単ではない第5番をわずかの時間で
あるところまでの形にできたことはあらためて驚いています。積み重ねの大切さとメンバーの作品への理解度が深いことに嬉しく思っています。完全にレパートリーにするということ、それはオーケストラの財産です。
もちろんアマチュア故の届かないところもたくさんありますが、作品の核にいつも迫る姿勢というのは、この先も大事にしてゆきたいと考えています。
この日の「はなむけ」」に、素敵なことがありました。
第8回に向けて入団されたメンバーのMさん。お茶のセレモニーがありました。
休憩時間にリハーサル会場のロビーをお借りして。お道具一式は持参されました。
私も一服頂戴したのですが、実はあやなさんも私も茶道の経験はゼロ。
これまたお恥ずかしい状態でしたが、でもご指導のもと美味しく頂きました。
本当に爽やかできりっと引き締まりましたよ。ありがとうございました。
「はなむけに一服」という素晴らしいお手前に私もご相伴にあずかり大変に貴重な時間でありました。
日本人であればやはり知っておくべきだなと・・・・遅まきながら思った次第です。
弓道をやっていた時は小笠原流だったので、所作はその時には学んだのですが、
はるか昔のことです。記憶から吹き飛んでおりました。やり直しです。
演奏の第一部の後は、宴席の第二部。
先月の演奏会の反省もまだまだいろいろと残っている中で、久しぶりに顔を合わせたメンバーと
いろいろ話もできて良い時間となりました。
アイノラ響は現在過渡期であります。大きなある種の壁を目の前にしています。
そこをどのようにクリアーしてゆくか、私も含めて次の公演までの大きな宿題をもらっている状態です。
でも節目に5番、というアイノラ響なのかもしれません。
第5番を演奏できて、非常に良かった。第1回目のドタバタを思い出しました。
そしてクッレルヴォ企画の後の短い期間で仕上げて行った第5回目の定期の第5番も思い出深い。
それぞれに大事な演奏でした。
オーケストラは多くの人生の時間を抱え持っています。そしてオーケストラという人格もあります。
どのようにこれからオーケストラとして成熟してゆくのか。アマチュアであってもそこはまっすぐに対峙し、
音楽に共に向かってゆきたいと願っています。
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