Japan Finland Contemporary Music Society

本日はフィンランド大使館へ。
日本・フィンランド新音楽協会が立ち上がりました。
そのオープニングコンサートがフィンランド大使館で開催。
この協会は、作曲家一柳慧氏、チェリスト セッポ・キマネン氏の御発案です。
事務局をラハティで知り合ったピアニスト恭子さんがなさっています。
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一柳先生とは昨年お目にかかりました。いろいろなお話をさせていただきました。
先生とこうしてお話できるのは自分にとって本当に貴重でそして懐かしいひと時。
20代後半に、一柳先生が講師をなさっていた現代音楽のカルチャー講座を受講していました。
一柳先生と近藤譲先生のお二人で担当なさっていました。
その折はただただ講義を拝聴するだけ。

19時開演。昨秋就任なさった新しい文化広報、参事官のMikko Koivumaaさんの開会の御挨拶のあと、
Gustafsson大使の御挨拶、一柳慧氏ご挨拶と続き、コンサートへ。

まず恭子さんが Nordgrenの「小泉八雲の怪談によるバラード」より雪女を演奏。内部奏法もある特殊な音使いが作品の背景を映し出している作品ですが、非常に緊張感漂う素晴らしい演奏でした。冷たい空気が外から流れ込んだかのような・・・。さすがです!
kyoko and yuri.jpg終演後恭子さんと!

次の演奏は、RautavaaraのCon spirito di Kuhmo for violin and cello(1999) この作品を、クフモと言えばこのご夫妻、Seppo Kimanen氏と新井淑子さんによる演奏でした。
引き続き、一柳先生の新作 Duo Interchange for violin and cello(2010)も演奏されました。

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とてもテンションの高い、そして動いているけどスタティックという不思議な緊張感のある作品でした。

続いて、トリオ演奏。フルート 上原由李さん チェロ Seppo Kimanen氏 ピアノ 福士恭子さん
作品はKalevi Aho のViisi bagatelliaから。
久しぶりに拝聴します。この曲。「森と湖の詩サロンコンサート」で以前演奏していただきました。

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魅力的なトリオ曲だと思います。今日の演奏も素敵でした。
この作品もっと演奏されてもよいのに・・と思います。

次は私は初めて耳にした音でした。
箜篌(くご)http://kirihaku.com/gakki/kugo2.html 
こちらに楽器の説明を見つけました。リンク先を掲載させていただいました。

作品は一柳慧氏の 時の佇いⅡ(1988) とても繊細な楽器であることがわかりました。
シンプルな音列と楽器特有のノイズと響きとが、すべて統合されて音楽となっている。大編成の管弦楽では作れない緊密な宇宙空間が見えたように感じました。

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演奏は佐々木冬彦さん。

次は舘野泉氏によるピアノ曲。
Dohnanyi のEtude for the Left hand(1913), Selim Palmgren の Intermezzo for the Left hand(1898)
そして Caccini-Yoshimatsuの Ave Maria
静かで抒情的な響きの空間が生まれました。
tateno.jpg最後は池辺晋一郎氏の Strata Ⅷ (2010) 演奏者はヴァイオリン亀井庸州さん チェロ多井智紀さん。

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実は楽器に少しアクシデントがあったのですが、全くそれが演奏の流れを止めずに超絶技巧で乗り切った(と、推察していますが)凄まじい集中力の演奏でした。素晴らしかったです。作品も非常に面白かった!

会のコンセプトもあって、作曲家の先生方お集まりでした。いろいろ御縁をいただいている北爪道夫先生もご来場。そして山下洋輔氏も。現在国立音大でも教鞭を取られていますが、一昨年は学園祭でもお目にかかりました。今日も終演後のレセプションで少しお話ができました。フィンランドには一度だけ演奏で行かれているそうです。そしてフィンランドのJazzのグループが、山下洋輔さんの作品を現在演奏しているそうです。昨年ピットインで共演したとおっしゃっていました。フィンランドには非常に素晴らしいJazzのグループが複数あります。

コンサートは1時間ほど、その後大使館主催のレセプションがあって皆さん軽食と飲み物を頂き、三々五々解散。いろいろな方とお話できました。また新たな刺激をたくさんいただきました。大きな感謝を!

ジャン・シベリウスという大樹の前後のフィンランドの歴史を自分も常に見つめています。
でも同時にそれは日本を見ている目でもあります。それがこの10年の自分の活動の本筋でした。
この秋にヘルシンキで演奏する日本の作品の数々を、大事に持ってゆきたいと本日あらためて思いました。
そして更にシベリウスをはじめとするフィンランドの作品たちに、じっくりと向き合いたいと思います。

 

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