ばたばた駆け回る日々ではないが、いろいろ抱えていて気持ちは忙しい。
それでも、部屋の整理整頓が功を奏していて、昨年末ほど気持ちに焦りはない。
巷でも紙から電子へということが益々賑わっていますが、
自分の身近な所でもそろそろ真剣にそれを検討しなくてはという事態です。
事務連絡など、発信方法についてであります。
インターネット環境の人とそうではない人の二極化の現状、それぞれにとってよい方法を発信者が区別して送ることが、結果的にコストを下げることになります。そして情報の発信速度、更新速度も速くなります。
自分の「友の会」もこの数年の流れを見て、その方向に踏み切りました。
現在準備中です。
事務局を担当しているシベリウス協会も議論の時です。
個人的には私は「紙派」なのです。
プリントアウトして情報は見たい方です。書籍も紙の本をずっと手にしていたい方です。
楽譜はもちろんそうです。
自分の基本姿勢が、「もし電気がなくなったら・・・?」をいつも考えているという
なんとも古いタイプの人間なので・・・。
そして情報を受け取るというだけではなく、たとえば書籍の質感や楽譜の古さ、紙質から感じる年代・・・そこに「クオリア」なる感覚を強く意識する自分なので、それがなくなることの怖さは漠然と感じています。
先日リハーサルの合間に「3D」について意見交換がありました。その場にいた3名はいずれも3Dに懐疑的な心情を持っていた人。日常的な空間にはたして3Dは必要とされているのだろうか・・と。その人工的な空間認識の錯覚は、はたして人間に悪い影響がないのであろうか・・・などなど。
人間の創造、想像領域を多少なりとも侵していることになるこの大いなる仕掛けは、「びっくり!」を必要とする場所にのみあればよいのではないかな・・と、いまだに思っています。だから自分は3Dテレビは不要です。
先日アンドロイドについてNHKで放映されましたが、
「人ができることは人がやろうよ、できなくなったとき、できない環境の時に共存したい」
これが自分のスタンスです。
人間というものすごい量の可能性がつまっている生き物&物体は、まだまだすべての能力を発揮させていない。 もしかすると今できることを何かに任せることで他の能力が発揮できる・・・そんな理論があるのかもしれない。しかし・・・・・・・・・自分はやはりできることは自分で・・という、言うなれば「効率悪い」人間です。
だから折々に要領悪い忙しさに見舞われる。時代の先端をゆく人には、おそらく自分のそんな姿は愚かしいことなのだろう・・・・。
想像するに・・まもなくテレビ会議も姿をかえて・・・ 立体的な映像が空間に現れることが当たり前の時代が来るのでしょう。現在映画やテレビのSFものでは常識になってきた、別の空間にいるはずの人が目の前に見える状態・・・現実にも常識になる時代はすぐそこにあるようです。
物体としてのスクリーンも不要となる時代・・・。ますます紙はいらなくなるのでしょうね・・・・。
エコには貢献しますね。
唐突ですが
マーラーのアダージェットのオリジナル譜コピーが目の前にあります。
貴重な資料文献とあわせてかなり昔に入手したものをしまいこんでいたというお恥ずかしい事態は新年に暴露しました。もちろんこの曲のリハーサルは昨秋から始まっています。自分の方向性はマーラーの細かな書き込みや言動からそう遠く離れていはいないことが分かって安堵していますが、それでもまだまだ作品の深みにはまりそうな貴重な資料を前にして、「どうしよう・・・」という嬉しい状態です。
話題はかわり・・・
明日は東京フィルハーモニーの定期演奏会に行きます。
マエストロ大野は降板されましたが、作品も魅力です。ピンチヒッターの渡辺一正氏も楽しみです。
渡辺氏のピアノ弾き振りのコンサートを度々拝聴しています。非常に音楽的能力の高い人です。
どのようにショスタコーヴィチSym.6と プロコフィエフSym.5に取り組むのか・・・とても興味があります。
週末は金沢に移動。どうやらしっかりと雪が降るようです。
無事に到着できるか・・・いや、無事に帰ってこられるか・・・・・雪景色は楽しみです。
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