二人の日本人化学者が受賞、めでたい!素晴らしい!
しかし前回もそうでしたが、実際の研究から受賞まで非常に長い年月がかかっている・・・・
世の中にその研究が浸透し、多くの分野で多くの人に役に立ち、そしてその業績が世界的な価値を認められるという長い時間が経過しているわけですね。この時間の長さは悪いことではないと思います。
なんでもすぐに結果をほしがったり、すぐに判断したがったり・・・、すぐに理解した気になったり・・・
時代はスピーディになっているのは確かですが、それだけでは何も大きく育たない。
大事なことはゆっくりと、そして良いものはゆっくりと知られる・・・
人から伺った話ですが自分にとって大事な言葉になっています。
ようするに人を育てるということは一朝一夕にはゆかぬということで、
教育こそ何より大事なことで、
教育の現場というのは日々新しいことの連続、問題発生の連続、「これでおしまい」がない世界。
指導側にも尽きない探求心と自身が学び続ける気持ちが必要だね。
母校音大の新校舎建築、着々とすすんでいます。
同時に新校舎関係の新しい企画や事業が着々と話し合われている様子。
素晴らしい環境が生まれるということに大きく感謝をして、
それでもやはり思う。本当に大事なのはここで学ぼうとしている学生自身だということ。
どんな環境でも、条件でも、学生は学べるし育ってゆく。
そこにどれだけじっくり育てようとする気持ちがあるかどうか・・・。
そして学生自身が学びとろうという覚悟があるかどうか・・・・。
12月12日(日)にシンフォニックウィンドアンサンブルの定期演奏会があります。
冬の演奏会は大学の講堂です。都心から少し遠いですね。
毎回集客に苦戦しています。
学生たちは努力した結果を皆さんに聞いていただこうと、集客にも様々な工夫をして走り回っています。
それでも、現実には厳しい状況です。
都心の素晴らしいホールで開催された夏のブラスオルケスターはおかげ様で満席でした。
マエストロ、ブーランジェのタクトのもと、多くのお客様に喜んでいただける演奏が繰り広げられました。
実はまもなくブーランジェ氏が来日です。
パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の来日公演。
10月30日(土)に横浜みなとみらいホールで開催される公演「ローマ三部作」に
国立音大のブラスオルケスターから、何名か出演します。そう、バンダ要員として出演です。
ブーランジェ氏の御指名ということ。貴重な機会ですね。ぜひ学生達がんばってほしいものです。
そんな学生達のウィンドアンサンブルの公演、ぜひ皆様ご来場ください。
まだ2カ月先の話になりますが、年末のこと。今のうちからぜひご予定をあけていただけましたら嬉しいです。
12月12日(日)14時開演。 会場は西武拝島線玉川上水駅下車徒歩8分。国立音大講堂大ホール!
内容は、
第1部
アメリカとフィンランドのオリジナル作品
オープニングのフィンランドの作品は、小中学生にもきっと演奏していただける曲ではないかと思っています。
第2部
ウィンドアンサンブル伴奏のヴァイオリン協奏曲、日本初演です。
ソリストは神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターでもある、大人気のヴァイオリニスト石田泰尚さん。
卒業生でもあります。 そしてソプラノのソロを含む作品も。
第3部
日本の作曲家を取り上げます。今年は飯島俊成さん、そして長生淳さん。
私は長生さんの作品を担当しますが、これまで結構長生さんの作品には取り組んできています。
何よりフィンランドのクオピオ交響楽団と共演のCDには2曲、長生さんの委嘱作品が収録されています。
このトリトンは東邦音楽大学のために書かれたものですが、夏には航空自衛隊中央音楽隊も演奏会で取り上げたようですよ。
盛りだくさんですが、ぜひ学生達の取り組みを聞いてください!
チケットは800円(全席指定)ですが、このブログをお読みくださりご来場御希望の方は、
info6@yuri-muusikko.com まで一度ご連絡くださいませ。お待ちしています!
10月に入ると学内は芸術祭にむけて準備も始まります。今年は名物の「庭」がない状態。
どんな芸術祭になるのかな。演奏は講堂などを利用して行われます。ぜひお越しください。
芸術祭実行委員の出身としては、なんとなくこの秋の入口は「そわそわ」気分なのです。
大学の今日の空気、少しそんなことも思い出しました。
大学生の自分、ほんとになにをやっていたのやら・・・・現状とほとんど変わらずバタバタの学生生活でした。
あ”
逆です。現在が全く成長のない雑然とした音楽人生であるということです。
<(_ _)>
おしまい
コメント
コメント一覧 (2件)
「パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団」懐かしい響きです
私が学生時代にTVで演奏を見(聴き)ました…多分初来日だったでしょう(既に半世紀前です)
彼らが演奏した「ウィリアムテル序曲」の最後のマーチの中間部で、ヴァイオリンにとっては大変ややこしい(#が多くて開放弦が使えない)オブリガードをこともなげにクラが吹き切ったのです。しかも一糸乱れぬ絹糸のような音色で…!
当時我々のオケは常任指揮者の中山冨士雄先生に指導していただいており、我々の音色について「ここのヴァイオリンの音色はバンドの方がもっと綺麗だよ」と! 実はこの音色だったのですね
その後何回か来日した時のTVを見て(聴いて)いても、当時を思い出すのです。この日記を読んで又あの時の思いが鮮明に甦ります。きっとあの音色は健在でしょうね!
>オケ・ロージンさん
ギャルドは衝撃的でしたね。その歴史は健在だと思います。
国立音大のブラスオルケスターは、このギャルドをモデルとして編成され、大橋先生、大阪先生のもと成長を続けてきました。
そのブラスオルケスターの学生達が、ギャルドと共演できることは非常に嬉しいことです。
お時間ありましたら、ぜひお聴きくださいませ!