最終日になりました。凝縮した時間だったのでとても長くいたようにも感じています。
朝は、佐藤まどかさんと構内を少しお散歩しました。
大学の構内にこのような自然環境があります。
1710年代建築という趣もあちらこちらに。
すでに紅葉も始まっていて、
風のない少し暖かい朝の湖面は鏡のよう。
同じような自然素材なのですが、フィンランドと水の色や光り方が違います。
樹木の種類はずいぶん違いますね。
さて、9時半から最終日も6名の発表が。クッレルヴォの初演にまつわる話や、シベリウス受容とナショナリズムについて バルトークにも触れつつの話や、アナリーゼ批判の話も少し触れる人もいたり・・なかなか興味深い時間でした。学者・音楽家・聴衆・メディア・・・・いろいろな世界でシベリウスに接している人が集まっているので、その立場からの話はすべてが指揮者にとって耳を傾けるべきことだと思っています。
会議は無事に終了。
今回のオックスフォードでの国際会議には英国シベリウス協会事務局長のアンドリュー・バーネット氏の多大な功績がありました。シベリウスの著作も多くの国に紹介されています。BISレーベルでお名前を御存じの方も多いと思います。ラハティのシベリウス音楽祭はその立ち上げの時から深くかかわっています。
真ん中がバーネット氏、そして左側 フィンランドの音楽学者ヴェイヨ・ムルトマキ氏からこの会議の労をねぎらう言葉と、これまでで最高の会議であったことお話がありました。右側はラハティのシベリウスホールのボスでありますが、アンティ・ヴィヒネン氏。スコッチウィスキーの贈呈がありました。
ムルトマキ氏はアイノラ響が今度手がける「序曲イ短調」のスコア巻頭解説を書いている方です。
作品についてはもちろんお話を伺いました。
多くの方がこの素晴らしい環境での会議に喜んでいたと思います。
皆さんランチのあと三々五々解散しました。
最後にシベリウス協会の集合写真です。でもあいにくすべてではなく・・・(先にお帰りに方もあったので)
一番左がハメーンリンナのシベリウス協会、そして私の隣と後ろが英国シベリウス協会です。
帰りの飛行機はフィンランド組の皆さんと一緒でした。ヒースロー空港は本当に大きい。
ゲートが決まるまでにも結構時間がかかって、最後は少し急ぎ足で最終ゲートへと。
ヘルシンキ空港到着が23時少し前。バスに間に合うかと思ったのですが、荷物受け取りで結局アウト!
24時発のラハティ行きバスまで空港で待ちました。皆さんはヘルシンキ・エスポーにお住まいなので足の便は良いですね。
初めて参加した国際会議。多くの感想を持ちましたが 自分の今後の活動への背中を押していただいた気がします。アカデミックな勉強の部分と演奏活動、そして普及活動、広報活動・・・様々な顔を持って現在自分は活動していますがそのすべてがこの会議の中に凝縮されていました。それぞれの専門家や携わる人のお話を伺って、非常に実り多い時間だったと思います。そして素晴らしい環境を作り上げてくださった、英国シベリウス協会の皆さんへは深い感謝でいっぱいです。日本もいつか役割を担えたら良いですね。
さてフィンランド滞在もあと一日半です。片付けなくては・・・・。
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