横浜国立大学管弦楽団第93回定期演奏会終了

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鎌倉芸術館大ホールステージです。このホールも天井が高い・・・・
それでも14日に行ったホール練習の成果がありました!
学生たちははじめから非常に落ち着いていて、このホールでの音をつかめるようになっていました。

ステージリハーサルは非常にスムースに運び、特にここ1週間の積み重ねが見事に音になっていました。
朝からトレーナーの先生方も立ち会ってくださり、本当にありがとうございます。

14時開演、
この日も1200人に迫るお客様。本当にありがとうございました。

芥川也寸志「交響管弦楽のための音楽」は、今年2度目の演奏ですが、なかなか手ごわい作品であると思います。不思議な魅力と文句なしの若い躍動感、それがバランスよくアンサンブルされることを目指しますが、なかなか難しいのです。ちょっと慎重になりましたか・・・・私自身も。

シベリウス「エン・サガ」 何度めでしょうか、これに取り組むのは。多ければよいというわけではありません。
共演のオーケストラごとに、少しずつ異なる響きとスタイルになっています。
音色という要素が非常に大切なシベリウス、オーケストラの特徴とほしい音色の間でいつも思考錯誤です。
最後のクラリネットのソロ、本番はじっくりと落ち着いて聞かせてくれました。

そして特徴的なヴィオラのソロ、こちらもリハーサル中から果敢に取り組み、この曲をとても好きになってくれたのです。当の本人ヴィオラトップの土谷さん。いろいろな意味でその想いが炸裂していましたか!tsutii.jpg
楽譜の景色からは「!!」という第一印象。夏の合宿で作品の背景と風景を即座に理解してくれて、その後はどんどん自分たちの音楽として練り上げていきました。張り切る部分が多い作品なので、時々力が入りすぎたことも・・・・。

そしてメインのブラームス「交響曲第4番」
この曲が最も仕上がりが遅かったですね。よく知っている曲であるがゆえに、「なんとなく」で過ごして演奏しては何もブラームスの言葉は聞こえてこない。室内楽的な部分を積み上げ、理性と感性、ディオニソスとアポロの対比に音楽的な構成を描き切る非常に強い芯と柔軟な感受性が必要。それを大人数で仕上げてゆくのです。時間はかかりますね・・・。しかし、見事に学生たちはやり遂げました。

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コンサートミストレスの加藤さん。彼女は大学入学までのほとんどを海外で過ごしています。
ほんわか、おっとりとした人ですが 中身はなかなか強そうです。お疲れさまでした!

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弦楽器の首席陣です。そしてヴァイオリントレーナーで本日も一緒に演奏してくださった、白井先生です。
リハーサルの度に山のように質問を持ってくる彼ら、いやいやいつも本当に真面目で熱心であります。白井先生も暖かく親身に学生の悩みにこたえを見つける助けをくださいます。ありがとうございます!

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なんと、このような色紙をいただきました!この似顔絵、チェロの女性が書いてくれたのです!
いやあ、驚いた!ありがとう!!!!

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このオーケストラは半期ごとに執行部が交代します。引き継ぎの時にプレゼントというのが伝統になっているようです。打ち上げ時にそのセレモニーが行われるのですが、私もプレゼントをいただきました!
もう学生たちも私の好きなものをわかってくれているようで・・・(^^ゞ ありがとう!

本日はビックサプライズもあったのですが、それはまた明日ご報告します!!
たくさんのお客様本当にありがとうございました。
これで私の2009年のタクトは振りおさめ。2009年の後片付けやら垢おとし?やらもろもろやって新年を迎えます。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  •  シベリウス「行進曲風に」(カレリア組曲から)!
     長い間待ち望んでいた曲が、先生の2009年のコンサート活動の締めくくりのアンコールで遂に出ました。期待にたがわぬ颯爽たる快演。ブラームスではかなり苦吟をしていた学生さんたちもすっかり解放されたように伸び伸びと満足そうでしたね。
     これを聴いただけでも鎌倉芸術館へ出かけた甲斐があったと思いました。
     
     今年も数多くの心に響く名演をお聴かせくださり有難うございました。1月22日の淡交フィルに始まる2010年も楽しみです。
     どうぞよいお年をお迎え下さい。

  • >junsinさん
    遠方まで本当にありがとうございました。
    なかなかハードルも高かった曲でしたが、今年の学生たちもまっすぐに取り組みました。
    カレリア組曲は関東圏で演奏することがこのところ遠ざかっていたかもしれません。またどこかで取り組みます。
    2009年も多くの公演にお運び頂き、本当にありがとうございました。
    2010年、一歩前進した姿でお目にかかれるよう精進いたします。
    どうぞ良い年をお迎えください。

  •  ユリさん
    大変お疲れ様でした。なんでも「ブラボー」が出たとか聞きましたが、学生たちの熱演と、なによりもそれを引き出したユリさんの努力の賜物ですね! 年末年始くらいはゆっくりと骨休みしてくださいね。

  • >チェロのトレーナーさん
    コメントありがとうございます!
    こちらこそ大変にお世話になりました。学生たちも本番に向かって、
    最後の追い込みがんばっていましたよ。暖かなブラボーに嬉しかったことと思いますが、もっともっとチェロのトレーナー先生をびっくりさせるような音を目指して、がんばっていってほしいですね。
    私もまた次の出会いを楽しみに精進します。
    どうぞ良い年を迎えてください!

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