神戸大学交響楽団第59回定期演奏会終了

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兵庫県立芸術文化センター大ホールです。外観も素敵なホール。
とても天井が高いステージ。でも木の色合いが素敵で、とても落ち着空間です。

クリスマスの昨日、神戸大学交響楽団との久しぶりの共演が終了。
ボリュームたっぷりのプログラムを学生たちはそれぞれにまっすぐ取り組み盛大な拍手をいただきました。

13時からのステージリハーサル。客席が空の状態では、実によく響く空間。
柔らかな響きの中で気持ちよく音が運ばれます。ただ、その感覚をしっかり捕まえないと時差が生じてアンサンブルは難しい・・。慣れると大丈夫でしょう。

19時開演。なんとお客様は一杯・・・・
クリスマスなので学生ともども非常に案じていました。結果的に1300人を超すお客様のご来場でした!
本当にありがとうございました!!

1曲目、学生指揮者の木下さんのタクトのもと、チャイコフスキー「スラブ行進曲」
とても安定して、そして勢いのある良い演奏でした。彼女は仲間想いでそして非常にしっかりした学生。
頼もしい限りです。おめでとう!

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良い流れに続き、シューマンの交響曲第1番「春」。
客席が埋まるとこれほどまでに変わりますか・・・という驚きとともに始まりました。

シューマンは「難しい」という言葉は使いたくないのですが・・・・決して簡単ではない。
そしてとても魅力的で美しく、繊細であり、またシンプルでキレ者。
それらをすべて描くのには、まだまだ時間も不足でした。
でも最後までまっすぐに取り組んできた学生たちです。
そしてソロ楽器の魅力も光った演奏でした。
コンサートマスター、北野君お疲れ様!
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そして休憩の後のニルセン交響曲第4番「消しがたきもの」。
シューマンへの暖かな拍手と声援で十分に暖まったステージに、まさに「乗り込んで」行った学生たち。
戦士のようにも感じました。気合いは十分というところか・・・・

見事!

1楽章から4楽章まで途切れなく演奏される交響曲。35分程度なのですが中身はぎっしり。
ニルセンの無駄のない構造と魅力的なオーケストレーション、
そして一見複雑に見えるフレーズに隠されたナチュラルな鼓動とユーモア。
すべてが素晴らしく、私は大好きな作曲家の一人です。まだ1番2番4番の3曲を手掛けているのみですが、
シベリウスに続きいずれ全曲制覇を目指します。

弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器、それぞれのセクションを上手に活躍させながら、
また上手に休憩の時間も盛り込みながら進む交響曲、
それぞれのセクションの見せ場というものがあります。
そのあたりを分解しながら、かつ関連性を紐ときながらのリハーサルでしたが、
本番すべてのセクションが見事にこたえてくれました!実力をいかんなく発揮したというところでしょうか。
素晴らしい学生たちでした!

コンサートマスター江口君、お疲れ様!
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そして、二人のティンパニストの活躍が光ります。この二人の力のバランス、信頼関係がないとできない交響曲です。
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トップ陣やらソロを見事に決めた人、若手・・・・いろいろな皆さんと写真撮影
音楽的な主張や遊び心もたっぷりある素敵な学生たちでした。

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クリスマスイルミネーションも素敵なホールでした。

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打ち上げも和やかに楽しく過ぎ、ほどほどのお時間で私は退散、最後にお店の前で皆さんと!
kobe99.jpg神戸大学交響楽団の皆さん、本当にありがとう!素敵な時間を一緒に過ごせました。
この日のアンサンブルを心に持ち続けて、また仲間と素敵な響きを作り上げてくださいね!

そうして一夜があけ、朝新神戸駅から乗り込み、一路鎌倉芸術館へ。

本日はこの会場のリハーサル室で最後のリハーサル。
明日本番を迎える、横浜国大管弦
楽団の皆さんと。

道中3時間余りの中でとにかく体内の音を入れ替えます。
同じ4番でも、まあ実に言語が異なる作品、ニルセンとブラームス。
昨夜の余韻を無理やり忘れ・・・・・
次の本番への切り替えです。

横国の学生たちも本番にむけて、非常に良い雰囲気と姿勢と音楽への集中力が見えています。
明日が楽しみです。
どうも皆様、大船駅から少し散歩をしていただき、鎌倉芸術館へ!

リハーサルの後、執行部の学生たちと夕飯です。

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同じ港町の神戸と横浜、
そこに学ぶ学生たちと過ごす時間の中で私自身得たこともたくさん。
まずはすべてに感謝です。明日は私自身2009年の最後のステージになります。
皆様とともに楽しい時間となりますように!

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