venäjä ja suomi ロシアとフィンランド

konsertti.jpgウラディーミル・フェドセーエフ指揮
 
モスクワ放送交響楽団(チャイコフスキー交響楽団)のサントリーホール公演を聞くことができました。

オールチャイコフスキー
バレエ「白鳥の湖」フェドセーエフ版
交響曲第4番

前から3列目というめったにない座席位置。
そして真正面。

マエストロの背中をじっくりと拝見しながら、
オーケストラ全体のできごとを見ることができました。
全体の響きはあいにくきちんとキャッチできない位置でしたが、非常に面白かった2時間。

調性を大切にしたフェドセーエフ版の組曲、終曲に向かってのつなぎ方は組曲としての総合的な音楽性を優位に考えていたと私は思いました。アンコールにもう1曲登場してアクセントとした仕掛けにも感じましたが。

交響曲の方にも感じましたが、作品を語る言語を知り尽くしていることの余裕がすべてを物語っていましたね。
決して構造説明の道筋が先に登場しない。
逆に崩壊しそうなほど「隙間」を全員が感じてコンサートの最後にむけて時間を作ってゆく。
ある意味コンサートの醍醐味の方法であると思いました。
そういうアンサンブルを許さない風潮もありますが、そこは好み(と言ってよければ)で別れると思います。
私は好きなアプローチです。
きっとスロースタート、とか 様子を見ながら・・・という感想を語られる方法かと思いますね。
でもそのような音楽家の中の目に見えない会話がコンサート会場で時間を築き上げてゆく、
そういう時間をともに味わうコンサートはとても豊かであると思うのです。

交響曲第4番は5番に続き私は演奏する回数が多い交響曲です。
強弱の仕掛けを十分に納得させてくださった演奏でしたね。
ありがちな姿ではなく、チャイコフスキーの筆跡が浮かぶような・・・(かなり抽象的ですが)
そんな演奏だと思いました。チャイコフスキーの繊細さを浮き彫りにしていました。

私にとってチャイコフスキーは楽しかった札幌時代と見事に重なります。
伝記映画を札幌で見て、白鳥の湖はソ連土産のレコードで飽きるほど聞いて、
友達とバレエ団を作ってひそかに(?)振付をして遊んでいた・・・・
今思うと本当に笑ってしまう当時の自分。
バレエ漫画が流行りだしていた時代でしたが、我が家は漫画はご法度!!!
こっそりと友達の家で見せてもらったり・・・
その分、「踊り」へのあこがれは当時は強かったですね。
フィギュアスケートが好きなのも、そこに原因があります。
音楽への振付、音楽を身体の動きで描くことへの欲求。

はたから見ると畳の部屋で、ドスンバタンと転げているようにしか見えなかったかな
白鳥の湖は全曲丸々覚えていました。(子供の記憶力はすごい!!笑)

この日のオールチャイコフスキーでは、札幌時代の空気がす~っとよみがえってきました。
とても懐かしかった。

juhannnus.jpgそして本日はフィンランド語レッスン。ライヤ先生のお宅です。
2時間半ほどのレッスンのあと、ちょっと早めのjuhannusのお祝い。いわゆる「夏至祭」です。
今年は6月20日の土曜日がjuhannusです。ちょうど京都でのコンサートの日になりますね。
4年前の5月13日からこのレッスンのために書き始めたpäiväkirja日記のノートが本日で一杯になりました。
新しいノートを探しましょう。
ずいぶんかかりましたが、途中空白の時期も多々・・・。
レッスンも私の都合で断続的でした。

それでもこのいろいろとあった4年間がつづられている貴重な記録になりそうです。
もちろん、添削の文字が山ほどであります!!まだまだ未熟であります。
いつも丁寧にチェックしてくださるライヤ先生にkiitosです。

そしてテキストとして使っている物語「älä unohda minua」(私を忘れるな!)も佳境に入ってきました。
女の子二人の物語ですがなかなか面白いのです。

先日はサカリ・オラモご夫妻の記事が載っている雑誌をお借りしましたが、本日はEU議会の選挙についての記事をいただきました。この週末にフィンランドでも選挙があるようです。知らない言葉満載なので・・・・勉強になります。Kiitos opettaja!

ちょっと早いお祝いでは、私も大好きなvarttinaのCDやサーミ民族の歌も流してくださいました。
カレリア語もサーミ語もフィンランド語と親戚ではありますが、ずいぶん違います。
とくにサーミ語は興味がありますね。日本でも専門家がいらっしゃいます。

民族それぞれが持っている言葉のリズムに自分はとても興味があります。
今手がけているハンガリー舞曲も先日のスラブ舞曲も、クラシック音楽の作曲家が作ったものではありますが、その根っことなっているところをもっとしっかり見ないと作曲家の心は描けないのでは・・・と、
恐れにも似た気持ちもあります。逆に、自分の国の作曲家の心を自信を持って世界で奏でたいですね。

長くなりましたね~~

雨はやんでくれるかな・・・・・

 

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