大寒過ぎて

 今年は寒い!

暖冬傾向というけれど、ポイントで来る寒さが厳しい。
そして北国、日本海側への集中攻撃が激しい。
総じて、厳しい冬となっている。フィンランドもマイナス40度を記録したそうだ。ヨーロッパはかなりの冷え込みで被害も出ていると聞く。この時期に足を運ぶことがなくなり、冬のヨーロッパの空気は思い出の中になりつつある。

今年は年末からどうも体調を崩すことが続いていた。
年末には喉を傷めるタイプの風邪、そしてつい先日急性大腸炎なるものに突然かかり、二日間絶食となった。
そしてその後はすこぶる快調である。

食に厳しい家だったので、食事を抜くとか、食事をしないという選択肢は子供の頃から許されなかった。
どんなに遅刻しそうでも絶対に食べてからではないと出かけることを許されなかった・・・・その厳しかった栄養士の母も現在は、大変に食にはまろやかになっているが・・・

今回の二日間絶食はいろいろなことを気が付かせてくれた。
・これまでは食べ過ぎであった。
・水分を摂っていれば、人間はある程度食を抜いても生きられる。
・必要最低限の摂取にとどめると、全身の様々な器官が鋭敏になる。なにより頭がクリアー。

ということで、いろいろな変化に自身驚いている状態です。もっとも二日間寝込んで十分に身体を休めたということも、調子が戻った原因でありますが、どのくらい疲れているか自分で感じ取れないほど疲労を蓄積していたことにも気が付き、さすがにその状態は危険であったと悟りました。
鍼灸医の先生からは、「自分で悪いものを放出する力もなくなっていたのでしょう」とご指摘。施術の直後に発熱して悪い部分がどっと出ました。

集中力、記憶力が少し回復しているのは自分で感じます。作業がはかどり、思考がポジティブになる。不思議なものです。自分を食べることにおいて甘やかしてはいけないのだと・・・

必用なものだけ取ることを心掛ける・・・今年の一つの目標としましょう。

2017年は父の急逝から10年目。早いものです。私が千葉に移り住んでから10年が経とうとしています。
その時間の長さと、感覚的にあっという間であったことへの危機感もあらためて感じます。何をなしたか、何ができたか、自分は成長したのか、衰えたのか・・・

自分の周囲もどんどん変化します。大学という職場においては上司、先輩にあたる皆様がどんどん定年を迎えられ人が入れ替わる時期に入ります。急激に多くの人が代わります。自分もそこまでの時間を積み重ねていたのだと思い知らされます。

タクトを持つ現場は、日々新たな才能が世界で生まれ、日々素晴らしい公演が繰り広げられています。その中で自分が指揮者として生きてゆく道は、どこに伸びているのか、どの道を歩もうとしているのか・・目の前のことに対しては確固たる姿勢はあるものの、長期的な視線、視点を今一度自分で問い直し、歩みたい道を歩き続けるためのスキル、力をまだまだ蓄え鍛える必要があると痛切に感じます。

音楽界全体が次世代への模索をしている現状、本質的な部分から決して目を離さずに、作曲者に寄り添い、作品の一番の理解者になることを常に目指して(それは大変に難しくハードルの高いことながら)、結果は最後の日についてくる・・・そんな想いで2017年がよちよちと始まっています。
忙しい世界の変化に振り回されないように、大事な事は案外身近にあります。すぐ傍にあります。そして目の前にあります。目の前の音楽の現場ときちんと向き合うことの積み重ね、何よりそれが大切です。

巷のインフルエンザの猛威はすさまじいですね。多くの公演が影響を受けていると思います。オーケストラは人の集うところ。どうか早くこの猛威が収まりますように。リハーサルを積んで本番欠場という事態には絶対にならないように!

今週末、今年初めの公演があります。常任指揮者を務める愛知室内オーケストラと 愛知県安城市に参ります。音楽物語を含むファミリーコンサート。愛知室内オーケストラの得意分野です。このチラシもメンバーがイラストを描きました。

2月に待つ公演も大変に楽しみです。元気で歩き続けたい。

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