北九州交響楽団第114回定期演奏会終演

 初共演の北九州交響楽団第114回定期演奏会終演しました
両国高校の後輩が二人在籍、ほかの地域の市民オーケストラでかつて共演した方も複数という環境の中、
モーツァルト&シベリウスというタイプの異なる厳しい音楽を含み持つプログラム、終演です。
北九州市に唯一ということで、団員数は多い楽団。今回も完全に乗り番降り番が分かれていたようで、少し小ぶりのステージであったこともあり、弦楽器セクション全員の参加ではなかったとのこと。エキストラゼロです。
管楽器には3名エキストラが入っていたそうですが、それにしても豊かな人材がそろう楽団だと感じました。

3往復のリハーサル、そして公演直前の三日間のリハーサル。団内指揮者・トレーナーの皆さんと連携して、良い階段を昇ったと思います。

モーツァルトの、その天上の響きに達することの難しさは誰もが感じるところです。音の基本文法や和声感の共有、語り口の統一、音色の磨き上げなどなど、いわゆる音楽の基礎的な部分の力が求められます。アンサンブルの方法も、求める音色や語り口にあわせて様々となります。細部にわたる磨き上げには少し時間が不足したかと思いますが、木管・ホルンセクションのソリスティックな役割も本番力を発揮し、皆さんの主張も聞かれました。モーツァルトを追及してゆくその道のりの深さは限りがない・・・地面を掘ってい行くような深さではなく、天が遠のいてゆく感じ・・一つ到達すると、またその先が見えてくる・・・そのような道
今回もそれを感じながらの積み上げでした。本番まで全セクション、一歩一歩階段を昇っていたと思います。

後半、シベリウス2曲。
Sym7のリハーサルは、これまたじっくりと階段を全員で上った道のり。
この作品も宇宙に通じるものが含まれています。地球上の大自然にとどまらず、全宇宙に包まれる感覚。
そのような世界を持つ作品と感じています。
皆さんと、少しずつ音やパッセージや、響き、強弱の意味、ノンストップ一筆書きのスタイルについて、それぞれの役割などなど・・・解読して共有しながら登った階段です。最後の昇り方は素晴らしかった!

3度登場するトロンボーン、見事でした。本当に。1回目の少し控えめなもの、2回目の悲しみを含むもの、3回目の確信を持った登場。いずれも素晴らしかった。

そしてシベリウス作品で多くの役割を持つホルンセクション。このオーケストラはホルンの力が非常に安定して高い。逆に言うと、最近シベリウスを!と依頼されるアマチュア楽団は皆さんホルンの力があるところです。
シベリウスもモーツァルトも、いずれもホルンの技量が求められる楽譜。どちらもこのセクションの力量が発揮されていました。

パート譜を見ていてもなんだかわからん!という印象を持つメンバーが初めは多かったのですが、終演後
この作品が好きになった、シベリウスが大好きになった、という声をたくさんいただき、
めちゃくちゃ嬉しく安堵しました!自分としても一つの役割を果たせた・・・という気持ちです。

今回最後にフィンランディアを演奏。アンコールではなくプログラムの最後として入れました。
この演奏も、南の国の熱き魂がさく裂!という部分と 北国を思い白い世界を思い描いて・・・という部分を
皆さん丁寧に気持ちを込めて演奏されていました。
多くの拍手をいただいたので、フィンランディアの後半のみアンコール。

メンバーの皆さんの笑顔と心地よい疲労感に満ちたお顔が印象的でした。
打ち上げでは多くの方と写真撮影。そしてたくさんの嬉しい会話もありました。
長い歴史を持つ楽団。その蓄積の上に今回の演奏を共演できたこと、感謝です!
本当にありがとうございました。 お刺身の甘いお醤油の刺激も忘れません!!

お客様の中に、これまで関東圏の公演に度々来場くださり、現在小倉在住の方々が!
ありがとうございました。
 

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