NHK交響楽団第1775回定期演奏会拝聴

8日(土)はNHK交響楽団定期演奏会へ。
あの北国のようなサラサラの雪が降りしきる日、NHKホールではシベリウスプログラムが師匠尾高忠明氏によって、演奏された。

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NHKホールの前もこのような状態。写真ではわかりにくいが地吹雪が見られた。

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プログラムは「アンダンテ・フェスティーヴォ」「ヴァイオリン協奏曲」「4つの伝説ーレンミンカイネン組曲」
名曲が並んだ。
アンダンテ・フェスティーヴォは楽譜の表記通り二分の二の拍子で演奏された。つまりin2の指揮。
自分はin4で演奏し続けているが、in2もよいと思っている。in2の中でも十分に和声感を大事にした流れは作れる。

ヴァイオリン協奏曲のソリストは、自分は初めて拝聴したワン・ジジョン女史。中国出身。
非常に美しい音、音程、それに加えて語り口が清潔でクリアー。すべてのフレーズが完璧につながり美しく流れる。暗い情念や重さというものよりも透明感が光った演奏だと思った。
雪のために客席が少なかったこと、残念だと感じた。

後半はレンミンカイネン組曲ー4つの伝説。
1曲目と3曲目を特に注目。このレンミンカイネンの物語の言葉がどのように響くのか・・・
師匠の英国作品は定評があるが、そこへのアプローチと同様に、やはりこの曲も精緻でクリアーに響いていた。帰郷も軽快なステップ!レンミンカイネンの英国紳士の姿を想像してしまった。美しい演奏。

とにかく雪が凄かった。早くお帰りになった方が・・・・というメッセージ「雪がまだ降っています」と師匠の指揮台からの言葉で終演。

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この日は、シベリウス協会の会員はもちろん、アイノラ響からもかなりの人数がまとまって来場。
午後は江東区でリハーサルを行ったので、その後皆で移動。明治神宮前駅からの雪中行軍はシャレにならぬほどの雪。曲がる道が見えなかったほど雪はつもり、一人転倒、みな雪まみれでホールに到着。この大雪では客席がさみしかったのは仕方ない。

個人的には、雪中行軍の間、「ここはフィンランド!」と心の中で歌っていたことは・・・・内緒。

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終演後記念撮影などしながら、アイノラ響メンバーとホールを後にした。
この後がそれぞれにドラマティックな夜だった。

後日談だが、

メンバーの一人は帰宅がなんと午前4時!それは千葉方面の人
自分はこの日、翌日にそなえて八王子に宿泊。
不思議と空いていた中央線で無事に到着。

影響を受けた鉄道、なんとか動いた鉄道、関東の珍しい大雪のドラマはこの後も続いた・・・

 

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • お尋ねですが、この演奏会は5月頃に放映されたようですが、どなたか録画をお持ちの方はいらっしゃいませんか?私は海外出張が伸びてしまい、録画が出来ないままに未だ悶々としております。テープなら理想的ですが、いまどき・・・。ならばHDDレコーダーに残っているのでしたら、私の分も・・・。もし、DVDで1枚だけをお持ちの方でしたら、短期間お借りするとか・・・?放映からは1年以上が経過しており、DVDなら持っているという方に巡り合えるのが兎も角と存じております。お借りする目的は中身の映像をPCに取り込むだけで、初めての経験ですが、問題なく実現できると存じておリます。どなたか・・・。

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