語る音 日フィル―井上道義

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日本フィルハーモニー交響楽団第621回定期演奏会を拝聴。
指揮 井上道義 マリンバソロ 安倍圭子

伊福部昭 マリンバと管弦楽のためのラウダ・コンチェルタータ
ストラヴィンスキー  ハ調の交響曲
ストラヴィンスキー  バレエ組曲 火の鳥 1919年版

ステリハからお邪魔しました。
秋に日フィルの公演を頂いています。担当の方と顔合わせ。
本日のコンサートマスターは木野さん。時々楽しいメールのやりとりがあります。
お久しぶりです!フィンランド以来共演していませんが、近日ぜひ!

井上マエストロにはアンサンブル金沢の御報告を。音楽監督です。
マエストロは年々お若くなっているように見受けられます。謎だ・・・・・。

伊福部昭とストラヴィンスキーのつながり、ストラヴィンスキーに傾倒したという音の言葉を今日のプログラムと演奏で総合的に見事に描いていらした演奏会だと思いました。
安倍圭子さんの演奏を生で拝聴するのは初めてかもしれない・・・・
長いキャリアの中に演奏活動と後進のご指導と精力的になさってきて、
本日も現役の素晴らしい演奏をステージで奏でていらっしゃいました。

マリンバ・・・・・・
つい先日の「マヤ占い」というもので、私の楽器はマリンバである!というお言葉が出たから・・・
というわけではないのですが、今日はこれを楽しみにしていました。
もともと動き回ることが好き、リズムが好き、という自分には合っている楽器だと思います。
小さいころ親に「あんたはマリンバをやればよかった・・・」と、ぼそっと言われました。
木の音色には惹かれますね。
合っていてもできるというわけではありません。そのところはよ~く了解しています。

とにかく凄かった。アンコール・・・の内容は明日の公演もあるのでお話できませんが・・・・
すごかった・・・・・・・・
体内にしっかりとしたリズムのある演奏家の姿を見ることはとても好きです。
それはジャンルを問わず。内側から鼓動が浮かび上がってくる姿が見えます。
音楽のジャンルごとに拍動やゆれ、揺らぎ、ノリ、が違います。

日本語の音楽の中で、マエストロとオーケストラ、そしてソリストは和の言葉を語っていましたね。

ストラヴィンスキーは、やはり雄弁に語っていました。
in Cはともすると「窮屈」になりやすい作品ですが、とんでもない!
こんなに楽しいin Cを生で聴けるとは。
火の鳥は現在国立のブラスオルケスターが取り組んでいます。
学生たちもあのステージを見て、聴いてほしいな。(一人来ていましたよ)

音大生は音源で勉強してはいかんです!
現場の生の音を出しているところで、プロの音を聞いてくださいね。
どれだけの響きが必要なのか、どういうコントロールを行っているのか、
アンサンブルは何を聞けばよいのか、どういう神経をプロは使っているのか、
リハーサルから本番までの変化、本番で何が行われているか・・・・
そういうことはあいにく音源では一切わかりません。
音を実際に作っていく人は「整えられたバランスの音」を真似しては駄目です。
先生に頼んで、どんどん現場の見学をしてください。
音源を100回聞くより、1回の演奏会です。

ということでマエストロはたくさん踊っていらっしゃいましたが、
作品の音とリズムが楽しく語っていた演奏会でありました。
Kiitos!

今日は自分の師匠、尾高先生―札響も定期演奏会で、大好きなオネゲルの「夏の牧歌」とデュルフレの「レクイエム」が演奏されています。「どこでもドア」があれば、ぜひ伺いたかったのですが・・・・・(>_<)
明日は朝から都内でリハーサル。ちょっと無理でありました!

FIFAには少し縁遠い自分ですが、今朝のデンマーク戦・・・・

やはり見られませんでした(>_<)

どうやら見ていた人は自分の周りに結構いるようで・・・・
袋叩きに合わなければ良いのですが・・・。

今回の日本はサッカー音痴の自分でも「何か違うな」と感じます。
ヨーロッパ勢の敗退も「世界の社会的変化も無縁ではないのかな」と感じます。
この先どうなるのでしょう。サッカーに情熱を持っている皆さんの意見を伺ってみたいです。

さて、週末は「アンサンブル・フラン」戦です。
ある意味この楽団とは戦いになります。それが楽しいのですが。
本番までにさらにどのように水面下で繰り広げられるか、どんな姿でステージに上りますか。

お越しをお待ち申し上げます!
更新はちょっと止まります。<(_ _)>

 

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