謹賀新年2026 Hyvää Uutta Vuotta!

皆様、あけましておめでとうございます。昨年も大変お世話になりました。お陰様で、様々な公演・講座を皆様にお届けすることができました。足をお運びいただき、本当にありがとうございました。
このところSNSでの発信がメインになっており、自分のウェブサイトからの発信がコンサート情報のみになってしまっています。引き続き情報発信は継続しますが、それ以外の発信もこちらからのものを増やしてゆくつもりです。

昨年は、新たな楽団との出会い、新たな作品への取り組みが久しぶりに増えた年でした。
また、数年来ご縁をいただいている”朝日カルチャーセンター”に加え、春に”かわさき市民アカデミー”にて、北欧五カ国の音楽について講座を持たせていただいたことは、自分にとって大きな学びとなりました。

演奏の方では、国立大学のオーケストラとのご縁が続いた昨年でした。今年の2月にも一つ演奏会がありますが、2025年度という枠で、4校の大学オーケストラと共演という年となりました。
5月 北海道大学、7月 東北大学、12月 神戸大学、そして2026年2月 東京大学。
自分が高校生の頃、管弦楽部でヴァイオリンを弾きながら、いずれ大学オーケストラに入部することも一つの夢でした。音楽大学を選択し、こうして違う形で大学オーケストラで多くの学生の皆さんと共演できたことは、昨年の大きな喜びの一つでした。若い彼らが自ら考え、切磋琢磨し、仲間と共同作業で一つのステージを作り上げる姿は、心から応援したくなる素晴らしいエネルギーを持っています。

”朝日カルチャーセンター”で2年半にわたり継続した、「シベリウス交響曲全曲解説」は、2025年12月で全7講座を終了しました。ところがありがたいことに、シベリウスの作品解説の継続を希望されるかたのお声により、別のシリーズが始まることになりました。2026年の3月から「シベリウスの交響詩・音詩」について解説の講座を2027年にむけて複数回予定しています。

シベリウス協会の活動は5月にラウル・ミエへトを札幌へ迎えての「クッレルヴォ」再共演が大きな企画でしたが、シベリウス協会に内在する様々な力の結集で、これからも「声楽」「ピアノ」を特集した企画が予定されていますので、楽しみになさってください。

昨年から代表を務めている 日本・フィンランド新音楽協会も11月に大きな企画が開催されました。シベリウス生誕160年をキーワードに、シベリウスを軸として現代までフィンランドの作曲家とシベリウスの関係性、影響など多面的にお聞きいただける内容でした。

コンサート活動は、継続した共演、久しぶりの再共演、新たな出会いと様々な楽団の皆さんと共演が叶いました。
今年もこの活動は継続します。

2026年から2027年にかけては、これまで手がけたことのない分野(作品)のオファーをいただいています。新たな学びが必要な年になりますが、大変に楽しみにしています。

そして活動のもう一つの大切な側面、教育活動があります。
1993年からご縁のある、大阪の相愛大学は引き続きウィンドオーケストラの授業を担当しております。
加えて、来年度はオーケストラの方も一部お役目をいただきました。情報はあらためて掲載いたします。
そして3年が経過する、桐朋学園での指揮指導、今年度は20名の門下生とともに学んで参りました。専攻生も二人お預かりしていますが、桐朋の特徴である専攻・副科に差がない学びの場の中、門下生いずれも熱心にレッスンに向かっています。高校一年から門下生となった二人、1年遅れて門下生となった二人を加えた高校三年生四人は、それぞれお互いに指揮伴奏をしたり、仲良くともに切磋琢磨してまもなく高校を卒業ということになります。彼らとのレッスンの中で、私自身も自分の学びのはじめを思い起こし、また作品もあらためて新しい視点をもって見直すなどの機会となっています。大学生、研究生、そして社会人であるオープン・カレッジ生、それぞれに問題意識をもちながら、また積極的に指揮に対して取り組んでいます。彼らとの時間をいただいていることに、とても感謝しています。

さて、世界は一口にいって混沌です。地球も激動の時期です。21世紀は決して夢のような未来の世界ではないということが明白になった、この25年-四半世紀が過ぎました。我々はいかに生きるか、いかに考えるか、待ったなしの日々が目の前にあると感じています。
昔のエッセイなども時々振り返ってみてみますが、20年ほど前の問題意識の大本は何も変わっていない世界なのだとあらためて思いました。人間社会としての成長が止まってしまっている原因は、そう簡単にはなくならず、また解決することも困難でしょう。でも思考停止は大いに危険です。より柔軟な思考で、より遠くを見ながら地球上に住まう皆が、心地よくこの希有な星に生まれたことを喜び豊かに過ごすための方法を探すことを諦めないこと。それが大切だと思います。

音楽の世界も同様。いにしえの音楽文化、今生まれている新たな音楽、あまたある音の文化を、次世代に届けるためには、今生きる音楽家が、どんどん現実の音として演奏してゆくしかないです。大きな規模の音楽シーンだけでなく、規模や小さくても丁寧なクリエイティブな活動をしている皆さんは、たくさんいます。指揮者として、そんな皆さんとの出会いは刺激的で嬉しいものです。これからも、私自身視野を広くもって、多くの素晴らしい音楽家、作品たちと出会えるように精進続けて参ります。

2026年が、幸せでクリエイティブな日々を送れる人が一人でも増えてゆくように、無用な争いよりも建設的な未来をと強く願います。良い年でありますように。

2026年1月1日

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