群響榛名公演終演

 やさしいクラシックコンサート、という銘々ながら 割とずっしりとした作品が並んだ今回、
個人的に大変学ぶこと、気が付くこと、刺激となることの多かった公演となりました。

前半は「物語の主人公」をテーマに、
フィガロの結婚で幕開け。フィガロという人はロッシーニとモーツァルトのオペラで活躍しています。
続いてカルメンからお二人、そして ペレアスとメリザンドという有名な作品を複数の作曲家が音楽にしているのをお聞きいただきました。フォーレとシベリウスを演奏。前半最後はグリーグのペールギュントから第1組曲とソルヴェーグの歌。トークでもお話しましたが、このペール・ギュントは子供向けのお話ではないので、本当は大人の人にじっくり楽しんでいただきたいなという想いも今回ありました。学校の鑑賞教材になっていますが、確かに音楽はわかりやすくドラマティックで、様々な美しさが満載。でも作品の背景を子供に説明するとき・・・・少々ためらうところもありますね。なんといってもお話の始まりは、花嫁の略奪!!!です。(=_=)

後半は、じっくりとシューベルトを。非常に久しぶりにてがけた「ロザムンデ序曲」。この作品、あらためて勉強しなおし、楽譜の問題の多さを再認識。若いころアマチュア楽団での演奏も何度か体験しています。弾いている立場でも、指揮の立場でも様々な???が並ぶ曲です。今回調査思案の上、自分なりに解決させた訂正なども入れさせていただきました。
そしてメインは、シューベルトの交響曲第7番「未完成」 何度向き合っても作品の美しさと凄みを体感しますし、大変に内容の難しい作品だと思っています。でも出てくる音楽にはその難しさや、眉間にしわが寄るような様子はまったく出してはいけない作品でもあります。天上の世界の美しさと、そこへの憧憬とたどり着けないもがき・・・そんな様々な想いが同居しての指揮となります。いつも。
群響の皆さんの長い歴史の中でも数えきれないほど演奏されてきていると思います。その蓄積の音と、皆さんの持つ深い歌心に指揮をしていて大変に感銘をうけながら、うれしくなりながら、振り終えた実感がありました。心より感謝です。

指揮は客観的な視点と主観的な姿勢とのバランスも大切です。一人では何も成立しない仕事。
プロ楽団の場合限られた時間の中でのリハーサル。そこでどのような流れで本番まで作り上げるか・・・最近内々に感じている自分の問題点をこの公演ではっきりと自覚して前へ進むヒントと力を頂きました。今も数々の美しい響きの箇所、空間が耳に残っています。

群響さんには元教え子のメンバーや事務局員もいます。皆さんすでに立派に大活躍。
頼もしいです!

トークも行いながらの公演でしたが、お客様の温かな雰囲気、拍手、励まされました。
音大時代の同級生も駆けつけてくれました!!ありがとう!!
お楽しみいただける公演を一つでも多く積み重ねてゆきたいと、思いました。

ありがとうございました!

[2017年3月 5日 15:07]

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森と湖の詩日記
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