名古屋シンフォニア第70回記念定期演奏会終演

 4回目の共演となった、名古屋シンフォニア。第70回の記念定期演奏会、マーラー交響曲第2番「復活」をメインとする公演、出演者皆様の熱い魂を感じる演奏で大成功を収めました。

この記念定期にむけて第69回、70回と連続してご一緒しました。これは大きな責任がある・・と内心様々考えながらの一年でしたが、オーケストラ、合唱ともに綿密な準備期間を持ち、そこに一緒に関わり作り上げてこられたこと、非常に充実の時間でした。そして前日から入ってくださったソリスト、ソプラノ 飯田みち代さん、 アルト 三輪陽子さんの素晴らしい歌声、作品の最後に天から降り注ぐ徳岡さんのオルガンの音、すべてがホールに満ち満ちて、素晴らしい時間でした。

シベリウスはじめとする北欧、ショスタコーヴィチをメインとしての共演が続き、今回の「復活」公演は、オープニングにヨハン・シュトラウス二世の「皇帝円舞曲」を持ってくる、まさにヨーロッパの当時の真ん中の世界に向き合う時間。「復活」は2014年2016年にも関東で二つのアマチュア楽団の記念定期のタクトを持たせていただき、偶然にも公演の機会が続きました。連続して大きな作品に向き合えるという事は指揮者にとってこの上なくありがたく嬉しいことです。

公演についての詳細は、こちらにも書かせていただきました。よろしければご覧ください。

名古屋シンフォニアの皆さんは、非常に楽員同士のコミュニケーションが盛んで明るい、リハーサルごとのフィードバックが明確にあり、それを団内でシェアして問題を解決する能力がある。その姿勢が浸透しているという点が4回目の今回もはっきりと感じられました。大曲、難曲ゆえこれまで以上にリハーサルの時間は確保しましたが、それを越えて自主的な練習への意気込みがより強かった今回でした。

オープニングの「皇帝円舞曲」も決して平易な作品ではありません。実は実は自分はあまりウィンナワルツは積極的に手掛けません。宮廷文化や華やかな世界というものが、少々自分から遠いところにあるように感じています。音楽の魅力は十分に感じつつ、プログラミングの時にどうしても躊躇してしまうところがあります。その中で、この「皇帝円舞曲」のみ、高校生の頃から親しみを感じ大切に思う作品でした。高校のオーケストラ部で初めてヴァイオリンを手に弾いた作品でもあります。

曲の中に出てくるチェロの大きなソロ。今回のチェロトップ鬼頭さんがとても雄大に優雅に奏でてくださいました。一気に19世紀です。短い作品ながら乗り番の皆さん、丁寧に熱心に取り組みました。

「復活」という話が浮上したときに、まず合唱団をどうするか・・・そこが大きな問題でした。
シンフォニアともご縁があり、私は25年以上ご縁のあるバリトンの末吉利行さんにご相談。現在愛知県芸で教授をされています。合唱団のご指導もたくさんされています。そして今回の名古屋市民コーラスの皆さんとのご縁ができました。本当にありがとうございました。市民コーラスは58年の歴史を持ついわば老舗合唱団です。長谷順二先生のご指導のもと、名古屋フィルハーモニー交響楽団との共演もある力のある合唱団。今回も暗譜、冒頭の座っての歌唱等々いろいろな特別なお願いも含め、ステージ最後では本当に素晴らしい響きを天から届けてくださいました!アカペラ部分もある「復活」の合唱は、和声の難しさもあります。オーケストラとの合同練習も数回組みましたが、毎度どんどん進化する合唱団にオーケストラも刺激を受けていました。

本番のステージは、やはり魔物が存在するのか・・・リハーサルで決して起こらなかったようなミスが出ましたが(当人も悔しい想いと思います)それを超える作品への想いで、最後まで集中力が切れない素晴らしい流れだったと感じます。
飯田さん、三輪さんの歌に運ばれて、合唱の響きに導かれて最後のEs-Durに全員で到着した時には、壮大で深遠なるマーラーの世界のことのみが体内に存在していたような実感です。

音楽的な様々なことは指揮者に責任があります。多くのお客様にお聞きいただけた公演でした。
ご感想などお寄せいただけますと嬉しいです。アンケートもたくさん回収させていただきました。

運営制作スタッフ、当日の様々な部署のスタッフ、
そしてバンダ奏者を必要とする作品、そのバンダとしてエキストラ出演くださった素晴らしい演奏者の皆様。また前回2016年のサントリーホールでの「復活」でも副指揮者を務めてくれた、お弟子様佐伯さんと、佐伯さんの教え子もある百瀬さんのお二人にも深く感謝します。ありがとうございました!

名古屋シンフォニアの皆さんの未来にむけて乾杯です!本当にありがとうございました!

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[2017年2月 5日 13:28]

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森と湖の詩日記
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