アンサンブル・フラン2016ウィンターコンサート終演

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508名のお客様にご来場いただきました。第一生命ホールに場所を移してから、おそらく最多のお客様です。本当にありがとうございました。

特別なプログラム、29種類の打楽器が並び、Timpaniと5名の打楽器奏者を要する編成。チェレスタも入ります。なかなか条件がそろわないとできないプログラムでした。今回も楽器の調達、奏者の手配などなど、多くのことをメンバーの佐原さんが尽力くださいました。彼女はフランではチェロを弾いていますが、東京藝大の作曲科を卒業した専門家です。実は数学も専門なのです。まさに才色兼備の方ですが、今回特別なことをお願いしました。アンコールの作曲。今回の編成に合わせたもので、アンコールを作っていただけないか・・・・と、お願いしました。

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出来上がった作品は、こちら。お聴きいただけた方はお分かりと思いますが、シベリウス風、ムーミン物語の曲です。チャーミングでインパクトのある作品でした。佐原さんは通常は調性作品を書かないということ。これもまた特別なことをお願いしましたね。

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29種類の楽器は、リハーサル時、公演ともに運搬・セッティング・解体・運搬という作業が伴います。
打楽器のエキストラの皆さんとともに、フランのメンバーが全員で作業を手伝ってくださいました。車での運搬、搬入、などなど、本当に膨大な尽力を必要とするものだったのです。楽器もご厚意で学校や個人のものをお借りしている部分が多かった。多くの方の暖かなお心があって、本番は成立しました。

心より感謝申し上げます。

それなのに、自分は公演1週間前の大事なリハーサルで、インフルエンザになる!!という大失態をやらかしました。この埋め合わせは・・・・・・<(_ _)><(_ _)><(_ _)><(_ _)><(_ _)><(_ _)>

 

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これは、最大編成、シチェドリンの「カルメン」のリハーサル。

 

 

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こちらは1曲目、フィンジのリハーサル。フィンジは初めて手掛ける作曲家ですが、かつてフランの皆さんと、英国シリーズも多く手掛けています。ザ・英国という語り口と響きがある美しい曲でした。クラリネット奏者の皆さんには、フィンジはよく知られているようで、大好きな人がたくさんいるようです。

 

エングルンドは、実はフランの皆さんと2度目なのです。その時今回のティンパニ担当の山本さんを中心として、打楽器のメンバーを集めていただきました。あれから何年経過したでしょうか・・・・
2度目のエングルンドは、フランの皆さんの中にも作品のイメージが定まってきて、私自身もトータル4度目のエングルンドSym4なので、やはり1つのラインが定まってきた中での取り組みでした。自分が敬愛する、ショスタコーヴィチ、シベリウスの両方のエッセンスが色濃くある交響曲。これは自分にとって大事な作品です。

ただ、この作品、楽譜の問題が山積なのです。今年2016年はエングルンド生誕100年。それを機会に新たな校訂版が出るということを伺いましたが、現状のスコアとパート譜は、そのままではとても問題が多く、今回フランのライブラリーを担当されている、小林さんのお力で、細かなチェックをおこないました。返却の際にすべてその情報を添えて出版社にお返しすることになります。小林さんの作業に、心よりお礼申し上げます。

シチェドリンの「カルメン組曲」は、打楽器のメンバーの皆さんから「演奏してみたい曲だった」という言葉を複数伺いました。自分が打楽器奏者であったら、やはりそう思います。

原曲のエッセンスを上手に使って、センス良く編曲している。打楽器の持つ音色を様々駆使してお洒落な世界を築いている。素晴らしい曲だと自分は思います。何を隠そう、私自身は打楽器大好き人間なので・・・・
生まれ変わったら、Timpani奏者になりたい!という想いは今も持っています。子供の頃は、親から「あんたは、マリンバ奏者になればよかったんじゃないの」と、よく言われました。どうしてそう思われたかは不明ですが・・・本人はヴァイオリンをやりたくて仕方がなかったのですが。
学生時代、打楽器専攻の人の伴奏をした経験から、少し鍵盤楽器を触らせてもらいましたが、血がうずきましたねえ・・・(笑)

今回お願いした打楽器奏者の皆さんは、Timpani担当は、フランの皆さんともご縁が長い山本さん、ほかの5名は佐原さんがいろいろなつながりから集めてくださいました。

 

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左から、篠崎さん、樋口さん、私、齋藤さん、會田さん、山本さん

 

プロオケの現場でよくご一緒する方もいました。皆さん若き演奏家です。
會田さんは、ソロパーカッション奏者として、近年リサイタルも盛んにされています。多くの作曲家が會田さんに作品を書いているということ、私も一度リサイタル伺ってみたいです!
皆さん、本当にお世話になりました。ありがとうございます。

アンサンブルフランは来年創立40年に入ります。創立記念コンサートシリーズが2017年2月から始まります。そのトップバッターを務めさせていただきます。選曲をどうしようか・・・今から思案です。
四半世紀ご一緒してきたアンサンブルフラン。若いメンバーも増えてきて新たなフランに進化しようとしていると感じます。一人一人の技量も高いアマチュア楽団ですが、お互いへの厳しい指摘も伝統です。よい音楽のために、魅力的な演奏のために、演奏者もお客様も本当に楽しめるために、努力を惜しまない。
25年その姿勢に接してきて、こちらも背筋が伸びる想いです。お互いに年齢を重ねていますが、まだまだ成長をし続けるよう頑張ってゆきたい。

ご来場いただけました皆様、本当にありがとうございました。

 

[2016年2月 7日 17:05]

コメント(2)

 新田先生とアンサンブル・フランのコンサートは、いつも独創的な試みに満ちたプログラムを、極めて質の高い演奏で聴かせてくださるのでいつも楽しみです。弦楽合奏と打楽器のアンサンブルという今回は、まさにユニークな企画の極致ともいうべき催しだったと思います。
 最初のフィンジの曲が鳴りだした瞬間に品のいい極上のワインの香をかいだように陶酔の世界に誘われましたし、ショスタコーヴィッチの語り口で紡ぐエングルンドの凝縮度の高い物語は、とても新鮮で充実した味わいでした。
 シチェリドンも、編曲というよりビゼーの美しいメロディ群をモチーフにした才気溢れるオリジナル作品だと思いました。華やかに見えるカルメンの、実は重く哀れな運命への思い入れが強く伝わって来ました。打楽器奏者の皆さんの大活躍で大いに盛り上がり忘れられない演奏になりました。そして、アンコールに素敵なオリジナル曲を入れるという着想の素晴らしさ!
 志も、完成度も実に高いコンサートです。巷に溢れる凡百のプロ公演では絶対に味わえない、五つ星レストランの料理のような贅沢極まりないひとときを過ごさせていただき、本当に有難うございました。
 インフルエンザの後遺症でしょうか、後ろ姿がスリムになられ日頃の俊敏さが翳ったように拝察し、気がかりです。なにとぞご自愛くださるようお願い申し上げます。

junsin様

コメントありがとうございました。お聞きいただけ嬉しいです。
フランの皆さんの力は四半世紀ご一緒していて十分に知っているつもりなのですが、様々なタイプの作品に対して、また新たな素晴らしさを見つけることも多く、いつも共演が楽しみです。嬉しいお言葉ありがとうございます。

実は昨日は靴を間違えて持参しまして・・・サイズが大きな靴のため足元が少々危うかったのです。前半はそのためなんとなくふらふらしていたかもしれません。後半は靴に少し工夫をして、重心が定まりました。インフルエンザで3キロやせたのは事実です。でも元気です。ありがとうございます!

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森と湖の詩日記
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