新日本交響楽団第87回定期演奏会終了

      bunkyo civic hall.jpg
文京シビックホールです。このところ毎年聞きにきているホールですが、演奏するのは久しぶりです。
なかなか手ごわいホールであると感じています。とっても柔らかい残響の多いホールなのですが、
ステージでしっかりと音を作らないと輪郭が曖昧になります。

実は木曜日の深夜に突然胃腸が壊れてしまい・・・
金曜日のリハーサルは、なかなか体力が不安な状態で・・・・シベリウス協会の委員会も欠席させていただくという申し訳ない状態でありました。本当にすみません。

そんなあり様で臨んだ本日。だいぶ状態も良くなって力も戻ってきました。
10時半からのリハーサルでは、バランスや音の運び方の確認も。音は喧嘩をさせてしまうと、ステージ上で渦巻いて客席に飛ばなくなります。上手にホールの持っている響きの特性に乗せることが必要。その見極めがなかなか演奏者が初めてのホールは難しい。皆さんそれぞれの実感に差があります。

メインのシベリウスからスタート、細かな積み重ねがここへきて非常に生きたものになってきて、
流れは安心できるようになってきましたね。
グリーグも、特徴的なリズムや色が 少しずつクリアーになってきました。
ワグナーの響きも、客席が空の状態の残響の中では、とてもオーケストラを助けてくれるような感触でした。

本日は13時30分開演。ややお昼が短いながらも緊張感を保ったまま本番に入りました。

「トリスタンとイゾルデ」の初めのチェロの音が出た時に、「!!!!響きが違う」・・・・予想していたよりも
お客様が入って残響が減る分が多いと思いました。ちょっと私自身が慎重になってしまったか・・・
申し訳ない。
しかしリハーサルでこだわっていたところは、皆さん集中力で作り上げてくださいました。

「十字軍の兵士シグール」に向かう前には、かなりの気持ちの入れ替えが必要でしたね。
何しろ前の作品で一度人生が終わっている内容です。
グリーグというゲルマンノルディックの文化を持つ人にとって、ワグナーの存在はシベリウスよりもずっと身近で、グリーグ自身はとてもワグナーを敬愛していたようです。この曲はあまり演奏会で取り上げられないのですが、素朴な旋律が魅力だと思います。すぐ覚えられますね。
チェロの四重奏も休憩時の特訓が生きましたか!

そして後半、シベリウスSym、1.休憩の間 ちょっと身体がばてていましたね。
やはり体力は必要です!
しかし・・・・・
やはりシベリウス・・・・・初めのTimp.とクラリネットの二重奏が響くと どうもこの指揮者の細胞は活性化するようで・・・とたんに元気になりました。薬よりも効きましたね(^^ゞ
クラリネット、とても素晴らしかったと思います。凛とした心意気が感じられましたよ。
そのあとはもう一気に流れます。
2楽章、冒頭の旋律のフレーズの間に隙間をあけたのは、自筆譜の調査の結果です。
今回使用したブライトコプフの全集版のコメントにはそれについて書いてあります。
スコアの譜面上にはありません。

懸案の3楽章・・とにかくアンサンブルが非常に難しい。でもこのタイプの曲は、合わせようと思うと合わない。
それぞれが流れているテンポの中で、きちんと横に一緒に流れてゆくこと。その結果合いますね。
もっとも練習を積んだ楽章でした。木管セクション、大健闘だったと思います。そしてティンパニですね。
4楽章の叙情性とパワーは、このオーケストラの持つ特性です。とても素晴らしい響きでした。

夏からの数カ月、本当にありがとうございました。
合奏の副指揮者を務めてくれたお弟子様にも大感謝です。もっとも大変な細かな指導をお願いしたので。
トレーナーの先生方にも大感謝です。セクションが日々良い響きになってゆきました。

kanpai.jpg

打ち上げ、1次会だけ参加しました。学生オーケストラのようなノリも残る元気なオーケストラです。
 

concert master and 2nd top.jpg

コンサートマスターと、セカンドヴァイオリンのトップの方と。
大所帯のヴァイオリンセクションを牽引してくださいました。Kiitos!
clarinet.jpgクラリネットとファゴットの皆さん。ソロ、ブラヴォーでした!


vc.jpgチェロです。


timpani.jpgTimpaniです。今回一番リクエストが多かったセクションかな・・・何しろシベリウスのティンパニは特別です。
他の作曲者の扱いとは全く違います。


ushikisan.jpg

そしてこの楽団の団長さん、別名紅茶皇子!本当に資格を持っていらっしゃるのです。
紅茶以外にもいろいろと知識が豊富な人です。アイノラ響の公演にも度々お越しくださっています。
この数カ月、本当にありがとうございました。お疲れさまでした<(_ _)>


お客様は1011名・・ということでした。ありがとうございます!

一言で言うと、とても元気なオーケストラ、人間臭いオーケストラ、一筋縄ではいかないオーケストラ、
自己主張のあるオーケストラ・・・・・・・・・・・一言じゃないですね・・・・・(^^ゞ
またこれからも音楽の旅と音楽の会話を皆さん自身の音で続けてください!
90回、100回定期演奏会も、もうすぐそこですね・・・。
またいつの日か、お目にかかれますように(^O^)/


さて、名残惜しい作品達を一旦ひっこめて・・・
水曜日の公演の曲に頭を切り替えています。
先週金曜日に1回目のリハーサルを終えました、東京佼成ウィンドオーケストラ。
NHK-FMの公開収録公演です。この形で行う第1回目ということで、非常に責任があると感じています。
作品もいずれも素敵なものばかりです。


 

[2011年11月27日 22:21]

森と湖の詩日記
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