オーケストラ エレティール第40回定期演奏会終了!

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昨日はすみだトリフォニーホールにて、エレティールの第40回定期演奏会でした。
バンダを必要とするプログラム、リハーサルの時はその立ち位置をいろいろと検討。
アドバイス有り難うございました!

リハーサル時間が予定の範囲に収まりませんでした・・・・。休憩時間が短くなってごめんなさい<(_ _)>

13時半開演。長いコンサートです。

○芥川也寸志「交響管弦楽のための音楽」
今年作曲家の没後20年ということで演奏の機会は多いようですね。1950年初演の作品です。2曲目の勢いにメンバーの集中力を感じました。

○ハチャトリアン ヴァイオリン協奏曲。
私は初めて手がけましたが、最初のリハーサルから何というか自分の手の中にすっと入ってくるような、
なじみのある作品のような・・・そんな手応えを持っていました。やはり自分は「民族の血」という部分に拘りをもつタイプであると思います。ご来場の皆さんはご存知ですが、誰も予想もしなかったアクシデントがありました。
しかしオーケストラが非常に落ち着いていたのを感じましたし、その後の見事な演奏とオーケストラの心のこもった共演には私自身何も不安に思うところは無かったのです。
平素の弦楽器セクションへのご指導でもお世話になっている今回のソリスト宮川正雪さん。オーケストラとの深い信頼関係を感じましたね。2楽章のオーケストラソロ、ファゴット、ホルンそしてチェロ、ヴィオラ。なかなか素晴らしい音楽を奏でてくれました!

この時点で14時40分。20分の休憩を経て後半へ突入。
演奏終了の16時20分頃、自分の中で漠然とそこまでの時間の道のりをイメージしながらステージに向かいました。

○ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」
エレティールとの共演は数多く、今年の創立20周年にあたる初めの頃から関わっていました。
変化と成長を感じながらの80分でした。特に弦楽器の成長が最近著しいです。
管楽器、打楽器セクションには昔から強者がいました。
そして金管セクションの明るく爽やかで元気がよいキャラクターは、このオーケストラの一つのカラーを作っていたと思います。年齢を重ねてもそのキャラクターはそのままで、そしてさらに経験からくる技とセンスと安定感というものを積み重ねている、そんな結果の演奏だったと思います。

この作品は静かな弦楽器の音楽の部分が「命」だと思っていましたので、その部分のリハーサル回数は多く取っていました。
精神的にも厳しいリハーサルだったと思いますが、皆さんの作品への集中力、オーケストラとして何かを作り上げることへの愛情のようなものがそれを支えていました。
木管セクションの各ソリストたち、本当に見事でした。感服ですよ。
バンダも含めて団員外のエキストラは管楽器二人だけでした。金管セクションのここぞというパワーは、
このオーケストラなかなかのものがあります。そこには確信と安心感を持っていたのですが、何しろ80分。
作品への集中力が切れずに全員が歩みをすすめていました。

1楽章で顕著な活躍のスネアドラム。実に繊細な技量とパワーを必要としますがpppから始まる行進を見事に牽引してくれました。素晴らしい!

たくさんいただいたブラヴォーコールは、80分の時間を描ききったメンバーにとって本当に嬉しい言葉だったと思います。有り難うございました。

この作品の背景にある時代をきっと自分は正確には捉えることはできないでしょう。
それでも思いを巡らしショスタコーヴィチやハチャトリアンが残した音を通して、当時の人々の精神に迫っていくという気持ちを持ち続けての今回の演奏会でした。やはり心は痛くなります。そして祈りの気持ちは大きくなります。そんな時間でした。

3時間に及ぶ演奏会となりましたが、1200人を超えるお客様の皆様には深く感謝申し上げます。
長時間お聞きいただき本当に有り難うございました!!

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本日お客様にフィンランドから、そしてドイツの専門家の方々が・・・・
この「レニングラード」にとってはまったくもって関係者の皆様・・・とも言える方々であります。

フィンランドからはフィンランド国防軍軍楽隊ヘルシンキの指揮者サミ・ハンヌラさん。彼はもともとトロンボーン奏者としてラハティ響でもエキストラで活躍していた時期があります。その後シベリウスアカデミーの指揮科吹奏楽のコースを経て現在のポストに就いています。昨年末も来日してアンサンブルの指揮と演奏をしていました。
そしてドイツのご専門の山崎太郎さん。中学時代の同級生です。ワグナーの上演の折には様々な箇所で山崎さんのお名前を見ることが近年増えていると思います。東京工業大学でドイツ語の准教授をなさっています。

打ち上げはホール隣のホテルにて。皆さん良い顔をしていました。
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今回のコンサートマスター、中島さんと弦楽器の各トップの皆様。
本当にお疲れ様でした。内容が重く暗くなりがちなリハーサルを、爽やかな笑顔と明るさで支えてくれたコンサートマスターです。各トップも後ろに並ぶ皆さんを背中でしっかり睨みながら、まとめてくれました。本当にありがとうございます!

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団長でホルン奏者の大森さん。この団長さんのキャラクターでエレティールは20年継続し諸々の問題も解決してきていると思います。世代を超えて、また様々なタイプの人が集まるオーケストラですが、その間を実に柔軟につないでみんなが気持ちよく参加して楽しめるようなオーケストラになるべく、動き回っている人です。
メンバーの皆さんに愛されている団長さんではないでしょうか・・・。打ち上げの席ではいつも楽しいお酒で会場を走り回っている姿をみかけます。今回の選曲も、第30回もこの団長さんの想いが実ったプログラムでした。
40th-17.JPG今回も初期の練習を手伝って貰いました。お弟子様。当日も細かなチェックありがとう!
楽譜に関してショスタコーヴィチもハチャトリアンも手書きのパート譜でメンバーはなかなか大変だったのです。訂正部分の確認、そしてショスタコーヴィチの方は手稿譜を今回参照にしていろいろ手を入れたので、その確認と徹底など、一番骨の折れる部分をメンバーとともにリハーサルを頑張ってくださいました。お世話になりました。

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赤い集団!今回の演奏会を記念して作成したTシャツを着ているメンバー集合です。

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宮川さんも打ち上げを遅くまでお付き合いくださいました!お忙しい中本当に有り難うございました!

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さてさて今回もこちらのかわいいお客様がご来場くださいました!「Boubous」です。
ぶう介・ぶう太くんの兄弟です。まよまよさん、本当にありがとうございました!!
この素敵な贈り物も早速我が家のちいさい「ぶぅ」たちに見せました。

さて、名残惜しいのですがこの素敵な作品たち、オーケストラの皆さんともお別れ、
次へと向かいます。
今週から始まる音大のウィンドオーケストラ授業、難曲が待っています。
準備開始。そして来週には神戸大学のリハーサルも始まります。
抱える作品の引き出しを入れ替えて・・・・そんな状態です。

歩みは続きます・・・・・。

[2009年10月 5日 21:22]

コメント(5)

 ショスタコの終わった途端の聴衆の沸き方の凄さ!この日のコンサートの大成功を何より物語っていましたね!
 この巨大な難曲に挑戦し、これほど充実した質の高い演奏ができるとは、アマチュアとはいったい何なのだろうと、感動とともに深く考えさせられました。もちろん、その力を十二分に引き出された新田先生の力量なしには実現しなかったのですが、並のプロのオーケストラなんか有り難がって聴くことはないとまで思いました。
 そして今日の聴衆の心の広さもコンサートの感銘を倍加してくれました。ハプニングに見舞われた協奏曲のソリストにブーイング一つ出さず、むしろ立ち直った後の好演をすぐ受け止め暖かい激励の拍手を贈ったことや、複雑怪奇なショスタコにダレもせず真剣に耳を傾ける方々の多いことなど、レベルの高さを実感しました。
 個人的には、新田先生の棒が余りにも明晰なので、ショスタコの第3,4楽章で作曲家の仕掛けた迷路にものの見事にはめられ出られなくなったのが口惜しく感じましたが、今日もとても大きな満足感を抱いて会場を出ました。
 
 月並みですが、素晴らしい贈り物を有難うございました。次のコンサートがとても楽しみです。

 団長の大森です。一昨日は本当にありがとうございました。junsinのおっしゃる通り、新田先生にエレティールの最大限の力を引き出していただきました。
 10年前の20回演奏会で新田先生にショスタコの5番をご指導いただいた時に、楽器や演奏はもちろん、音楽の内面、時代背景などについて深く教えていただきました。考えることが増え、音楽を演奏する難しさが倍増し、楽しさも倍増しました。そして、いつか「レニングラード」をユリさんで演奏したいと思っておりました。おかげさまで、私たちの心に残る演奏をすることができました。お客様にも思いが伝わったのではないかと自負しております。私個人としても、自分の人生の1ページを満たすことができました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
 今後の第50回演奏会までの5年は、年配世代と若い世代との融合ができればと思います。本当に音楽に終わりはないですね。これからも新田先生にご指導いただきたく思っております。
今後とも宜しくお願いいたします。

>junsinさん

今回もご来場ありがとうございました。そして心にしみるコメントを頂きまして本当に有り難うございます。メンバーも嬉しいと思います。
素晴らしい作品は演奏者を確実に成長させると思います。そんなことも近年痛切に感じながらタクトを持っております。これからも作品とともに、オーケストラとともに充実の時間を歩みたいと思います。
今回の客席の皆様には本当に心より感謝しております。様々な想いの中で、ステージと一緒に音楽に集中してくださいましたこと何よりの宝物でした。本当にありがとうございました。また楽しんで頂けますように頑張ります!

>とうやんさん

お疲れ様でした!!言葉に尽くせぬ感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さんとこのステージを持てたこと感謝しております。
積み重ねてきた歴史の中で、お互いに変化がありました。それが良い方向に一緒に向くことができたときに、きっとまた素敵なステージをご一緒できると思います。私もまだまだ頑張りますので、皆さんも元気で楽器とともに音楽とともに人生を歩んでください!
第50回!には、いくつになっているのか・・・・考えるとちょっとだけ「!!」という気分ですが、また素晴らしい作品とともにご一緒できますように!

はじめまして!

Violin初学者、aloha^^/と申します。

早速ですが、「オーケストラ エレティール第40回定期演奏会」の演奏が余りにも素晴らしく、エレティールの演奏に感動を憶え今日まで悶々としておりましたが、本HPを見つけ出しその感動の思いをぶつけさせて戴きたくカキコ(稚拙な文章で)させて頂きます。

本オケとの出会いは、勤務先に同オケに所属される社員(Violin)がおり、是非とも本演奏会の鑑賞を希望したことから始まりました。したがいまして、本オケとの触れ合いは今回が初でした。

・芥川也寸志「交響管弦楽のための音楽」
・ハチャトリアン ヴァイオリン協奏曲
・ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」
の演奏が進むつれ、特にハチャトリアンはハプニングがあったとはいえ、あんなに素晴らしく音楽的に聴かせてくれたことに感謝いたします。
そして、最終章であるショスタコへ・・・。

鑑賞者もぶっ倒れそうなほどの長時間作品を、一糸乱れず演奏し終えた時、音楽として『こう聴いて貰いたかったのです』というメッセージと共に感動の波動が押し寄せてきた瞬間でもありました。

そして、楽員の指揮者に対する絶大な信頼と尊敬を、鑑賞者として意識した場面でもあったのです。

さて、こともあろうか、『こんなに素晴らしい指揮者のいるオケと一緒に演奏できたら』と、思わず実力の無さを考えずに惑わされる始末。

次も、必ず鑑賞に伺います。
あなたを信頼しきって演奏できるオケであるならば全て(全てはちょと無理か^^;)・・・

ところで、あの日以来、宮川正雪というヴァイオリニストに思いを寄せ(危険な関係を求めてるのではなく、しなやかな右手が紡ぐ演奏に理想を観たのです!Violin教えて欲しい!)、ハチャトリアンのLP収集に奔走し、しかも到底弾けっこない、コンツェルトのスコアと楽譜まで購入する始末。

当日は、3度の美味しい思い(コンダクター、ビルトオーゾ、素晴らしいオケ)を堪能させて頂き心から御礼申し上げます。

m(_ _)m 感謝!

>aloha様

こんにちは。大変光栄なコメントをいただきましてありがとうございます。演奏会をじっくりお聞きいただけて、またオーケストラのメンバーの様子もしっかりと見ていただけたようでとても嬉しく思います。
指揮者は一人では何もできない役割です。オーケストラと本番どこまで理解しあえるかが勝負です。エレティールの皆さん、ソリストの宮川さんには本当に感謝しています。
ぜひまたお聞きいただける機会があることを願っています。そしてバイオリン学習の進展もお祈りしています!私もアマチュアオケでしばらく演奏していました。その経験は現在とても大事なものになっています。

ありがとうございました!またこちらのサイトもご訪問くださいませ。

新田ユリ

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